別府市内には、地元の方が通ういわゆるジモ泉がなんと100以上あると言われています。
毎日通える温泉があるなんて羨ましい。。。
文化でもあり、地元に根差している生活でもあるので、コロナ禍に地元の方が「飲み屋に人がいなくなっても、温泉には人がいる。」とおっしゃっていたのを聞いたこともあります。
公民館といっしょになっている共同浴場もあってなんか不思議な気分。そんな共同浴場に入らせていただくのは地元気分が味わえて、わたしは大好きです。
別府ジモ泉で気を付けていること
さてさて、「浴槽にタオルをつけない」などは、どこの温泉だろうが銭湯だろうが基本的なルールだろうと思いますが、別府のジモ泉ならではのわたしが気を付けていることがあります。お金を払ってはいますが、地元の方のお風呂に入らせていただいているという感謝の気持ちがまず第一。そして、次のことに気を付けます。
○浴槽のふちに腰掛けない。
○掛け湯をさっとして湯舟につかるのではなく、身体は洗ってから入る。
○お湯、水を出す蛇口を勝手にひねらない。頼まれたときは快くひねる。
浴槽のふちに腰掛けてはいけないのは、別府の温泉では決まり事としてよく書いてあります。浴槽のお湯を使って身体や髪を洗うので少しでも綺麗に使えるようにだろうと思います。
それと同じで、浴槽のお湯で身体や髪を洗う以上、かけ湯だけで入るのはなんとなく申し訳ない気持ちになるので、その日2回目のお風呂だとしても、わたしは毎回洗って入るようにしています。
また、別府のお湯は熱いので、自分で加水するところも多いです。
おばちゃんが加水していて「出る時に水の蛇口閉めておいてねー。」なんて頼まれることもよくあります。
確かに、まだお湯がちょっと熱いなと感じる時でした。
そんなふうに、地元の方に頼まれることもありますが、やはり熱湯好き、ぬる湯好きと人の好みはそれぞれなので、お風呂の温度は地元の方に合わせたい気持ちが大きいです。
何らかの原因で、常識超えた熱さぬるさ以外は、地元の方に合わせることにしています。
ルールではないのですが、ジモ泉で注意すべきことは他にもあります。
〇石鹸やシャンプーは基本ないのでお風呂セットは持っていく。もちろんタオルも。
〇入浴料以外に金目のものは持っていかない。鍵のかかるロッカーはない。
〇髪を洗ってもドライヤーはない。
〇お湯を使うときには、人や浴槽にかからないように気を付ける。
書いてみるとジモ泉ってなかなかハードルが高いですな。ま、そこも好きなんですけど。
初心者おすすめの別府ジモ泉
初心者には竹瓦温泉や海門寺温泉がおすすめ。地元の方より観光客の方が多いときもあります。
竹瓦温泉
(休館 第3水曜 祝日の場合は翌日)
普通浴 6:30~22:30
砂湯 8:00~22:30 (普通浴もセットです。)
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな外観で、別府温泉のシンボルのような存在です。
天井の高いロビーは昭和初期を感じさせる趣があり、湯上りにくつろぐ場所まであります。
脱衣所で服を脱いでからは階段をおりて浴場までいくタイプで、それもおもしろい。
別料金で砂湯もあり、浴衣を着て砂の上に横たわると砂かけさんが温泉で暖められた砂をかけてくれます。動いてはいけないのがなんだか楽しいんですよね。
ドライヤーもコインロッカーもワンコインで使えますし、受付で石鹸なども買えるので手ぶらでもお金さえあればなんとかなります。料金もキャッシュレスで支払い可能です。
別府駅東口から徒歩8分
海門寺温泉
(休館 第2月曜 祝日のときは変更の場合あり)
6:30~22:30(14:00~15:00は清掃のため入浴できない)
平成22年にリニューアルオープンしているので、比較的きれい。
「あつ湯」と「ぬる湯」があるので、別府のあつ湯も体験しつつ、ぬる湯もあるので入浴しやすい。
そして、なんとここの浴室にはシャワーもあります。
レンタルドライヤーやコインロッカーもあり、受付で石鹸やタオルなどを購入すれば手ぶらでも温泉に入れるのは、竹瓦温泉と同じです。
別府駅東口より徒歩5分
女ひとり旅、お風呂で気を付けていること
1人でお風呂に入るとき、身を守るためのマイルールを持っています。これは、ジモ泉に限らないマイルールです。男風呂と女風呂が並んでいるお風呂で、どちらにも脱いだスリッパや靴がなく中に誰も入っていないことが分かる状態では1人では入らないということです。これは別府での話ではなく、しかも温泉宿での話なのですが、その状態でお風呂に入ったときに男の人が入ってきたことが2度もあります。。。女の人が1人だけということが分かる状態だと確かに入りやすいですし、お風呂も隣り合っているので間違えたと言いやすいですよね。。。なので、次の写真のように中に人がいるのが確認できてから入っています。これは左の女風呂に2人、右の男風呂に1人って感じかな。
男の人がドアを開けた2回とも、わたしを確認するとすぐに出て行ったので何かの間違いで入ってきたと信じたいのですが、女風呂の1組しかないスリッパや靴につられて人が入ってくるのであれば、やはりいい気持ちはしないので避けたいところです。
女ひとり旅、楽しいことの方が多いですが、最後まで良い旅にするために、自己防衛は自分ですることが大事だと考えています。