1度は豪華な客船に乗ってクルーズしてみたい、だけど、そんなまとまった時間もないしお金もないと思っていたわたしですが、願いをかなえてくれる新造船が別府航路に2023年春から就航されました。「フェリーさんふらわあくれない」です。
今回、1人泊プライベートシングルツイン(半個室)をWeb割の10%引きで、12,540円というお値段で予約することが出来ました。公式フェリーさんふらわあHP
まるでホテルのような客船に1泊して、起きたら大阪という夢のような時間を過ごしましたので、「フェリーさんふらわあくれない」についてリポートしたいと思います。
1. スケジュール / 別府駅からフェリー乗り場まで
「さんふらわあ」の航路は、神戸⇔別府、大阪⇔別府、大阪⇔志布志(鹿児島)で、関西と九州を結んでいます。
今回、わたしは別府から大阪までの船旅です。
大阪発 別府行き(下り) | 別府発 大阪行き(上り) | |||
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日曜日~木曜日 | 19:05 発 | 翌朝 06:55 着 | 18:45 発 | 翌朝 06:35 着 |
金曜日・土曜日 | 19:55 発 | 翌朝 07:45 着 | 19:35 発 | 翌朝 07:35 着 |
出航の60分前までに乗船手続きが必要で、出航30分前を過ぎたら乗船できない場合があるそうです。
乗船手続きが60分前までなのに、乗船開始も60分前だそう。何時に別府駅を出発するか迷ったのですが、初めてのフェリーなので、18時45分発のフェリーにのるために16時半に別府を出ることにしました。別府駅からフェリー乗り場まではバスで15分の予定でしたがちょっと遅れて20分くらいで到着しました。
さんふらわあ前のバス停は2つあり、1ヶ所目、2ヶ所目と呼ばれていました。新しい造船と共に、新しいフェリーターミナルも建てたようです。
「フェリーさんふらわあくれない」が2ヶ所目に停泊しているのが見えたので、そこで降りました。
料金170円、ICカードも使えます。
1階に窓口と待合室があり、窓口でチェックインし乗船券を発券してもらいます。
18時45分発のフェリーで、17時前に着いたにもかかわらず待合室の椅子はほぼ満席でした。
そして、17時過ぎには、座れない人で、うじゃうじゃになりました。
椅子を数えてみると、108席です。煩悩の数???ちなみに、フェリーの定員は716名。
フェリー乗り場の建物は、船と同じで新しく、どこもピカピカ。
あえて男女共用のトイレが1つあったり、祈祷室、カームダウン、クールダウンの部屋があったりすることに新しい時代を感じます。
コインロッカー100円。充電する場所もありました。
乗船まだかな、あのエレベーターで2階の乗船口に行くのだろうけど、並んでいる列がない。どんな順番で乗り込むんだ?と思ってみていたら、17時36分頃、静かにエレベーター乗り込み開始となりました。
まさかの列はなく、乗船が始まったことに気づいた人順に乗り込みが始まりました。
これは、改良の余地ありかと思いますが、何しろ待合室が狭い、、、
並ぶ場所がないくらい、待合室に余裕がないんですよね。エレベーターを降りボーディングブリッジを通り乗船します。
2. 船内の様子
船に乗りこむと、吹き抜けの大きな階段にプロジェクションマッピング、そして、まるでディズニーランドに来たのかと勘違いしてしまうような曲が流れていて心躍ります。
共有スペースにはたくさんのソファがあります。後ほどわたしも、持ち込んだり購入したりした食べ物で海を見ながら軽く晩酌しました。
ロッカーは至る所に使用後は100円戻ってくるものがあります。荷物を預けるのに安心ですね。
冷蔵ロッカーは有料200円。貴重品ロッカーはフロント横にありました。
部屋を広く使いたい人用にスーツケースを置くところがあり、船が揺れてもスーツケースが動かないようにベルトもついていました。
売店では軽食やお土産も買えます。大阪と大分、両方のお土産の用意がありました。
自動販売機もたくさん。ジュースはもちろん、ビール、カップラーメンも。
レストランや売店、天望浴場などの営業時間が表示されています。朝風呂も気持ちよさそうだな。お酒は自動販売機よりも売店の方が品揃えが良かったです。
Wi-Fiあると知って喜んだのですが、普通のネットにはつながりません。さんふらわあのコンテンツなどだけ見られるそうです。
デッキから海を楽しむことも、もちろんできます。時間に合わせて橋を見るのもいいですね。
船員の服を着て記念写真も撮るスペースもありました。旅の思い出作りに良い記念になりそう。
こちらは本物の船員さん。18時半にドラを鳴らして下さいました。おそらく出航の合図でしょう。
ドラが鳴り終わると、エンジンがかかり座ってても分かるような振動がし始め、その後、気づいたら出航していました。
穏やかな天気だったせいか、そのくらい静かな船出でした。
3. 客室 / アメニティ
今回のお部屋シングルツインは1区画に4つお部屋がありました。その区画に入るために、乗船券に印字されているQRコードをかざしドアロックを解除します。防犯はけっこうしっかりしていますね。QRコードをかざして中に入ると、洗面所とアコーディオンカーテンで区切られた今回泊まるお部屋がありました。アコーディオンカーテンは外から鍵はかけられませんが、内側からは、かけることができます。
このように乗船券(QRコード)は鍵替わりになるので、部屋を出る時には忘れないようにすることが大切です。
部屋にコンセントは合計4つ、USBポートが2つ。
テレビ、スリッパ、歯ブラシ、タオルも付いています。ベッドはフランスベッドと書いてあったので期待したけど、固かったので大きな期待は禁物ですが、スリッパはよくあるペラペラのタイプではなく、ふかふかでした。万が一のときの緊急呼び出しボタンもありなんだか安心しました。
部屋に鍵がないのでスーツケースには鍵をかけ、お風呂へ行くときだけ、スーツケースの鍵とお財布をフロント横の貴重品ロッカーに預けることにしました。
ひとりで泊まるわたしには十分なお部屋でしたが、上には上があり、スイートルームもあります。部屋にナイトウエアや、なんとスパークリングワインまで置いてあるそうです。もうそこまでいくと本当に豪華客船ですね。さすがにスイートルームの写真を撮ることはできなかったので、ぜひHPなどで確認してください。さんふらわあくれない客室
船内には良いお部屋に泊まった人専用のラウンジまでありました。うらやましい。
4. 共用部 お風呂 / トイレ / 給湯室
お風呂
天望大浴場の入口には空いているかどうかの案内もされていて、中は広々しています。
海を眺めながらお風呂に入りました。
ドライヤーは、パナソニックナノケアで髪に優しくうれしい。
トイレ
トイレのドアは強めにひっぱらないと開きません。船がゆれても扉がバタバタならないように、ピタリとくっついています。
一度強さを確認すれば、なんてことないのだけれど開けられない人続出なのでお年を召した方の扉は開けてあげると喜ばれました。朝の身支度やお化粧で使うスペースもあり使いやすかったです。
給湯室
ここでお湯や氷をもらうことができます。電子レンジまであります。
5. 朝食
朝食を頼みたい旨話すと、翌朝に自動販売機でチケットを買うよう伝えられました。夕食ブッフェも魅力的でしたが、混んでいたので今回は諦めました。
さんふらわあと焼印されたさつま揚げがうれしいけれど、味は普通でした。
ご飯と味噌汁、サラダは、就航記念でいいもの使っていて、とても美味しかったです。
コーヒーマシンが1台しか見当たらず混んでいたうえに苦く、わたしの好みではなかったのが残念でしたが、これで税込700円はめちゃくちゃ安い。別府のビジネスホテルで食べた朝食よりずっと美味しく大満足でした。
6. まとめ
朝は懐かしい昭和に作られたであろう曲が流れます。♪さんふらわあさんふらわあ太陽に〜
今でも歌えるくらいの耳に残る曲です。どうもそういう曲で有名だそうです。
下船の時間近くになると、続々とお客さんが集まってきましたが、6時45分には待ち時間なしに出られ、楽しかったフェリーの時間に別れをつげました。
素敵な時間を過ごせるように様々な工夫がしてあり、夜には20時からプロジェクションマッピングのイベントまでありました。
100年の時を経て、日本初LNG燃料フェリーで復活をとげた「さんふらわあくれない」、移動と宿泊、両方を兼ねそろえていて便利なうえに、特別感のある一泊をすることができました。おすすめです。