「秋田駒ケ岳」は、男女岳や男岳・女岳等の総称で、秋田で一番標高(1,637メートル)の高い山です。
また、花の百名山の一つで、北日本一といわれる数百種の高山植物の宝庫でもあり、初夏になると次々に花が咲き乱れる美しい山です。素晴らしい眺望も自慢で、山頂からは鳥海山や岩手山などの雄大な山並みと、輝く田沢湖が一望できます。
行くのが難しいようなイメージもあるかもしれませんが、実は公共交通機関だけで登山口へアクセスすることができます。
大好きな山で、福岡からは距離があるにも関わらず、今回、3度目の登山を楽しんできましたので、ここでシェアしたいと思います。
1. 開花情報
チングルマやコマクサ、ニッコウキスゲなどたくさんの花々が雪解け後の梅雨から夏の終わりまで開花します。
自分の見たい花が咲いているときに行きたいですね。ヤマップの活動日記を検索するか、仙北市が公表している「開花情報」で、確認してから出かけましょう。
2. 田沢湖駅から登山口へのアクセス
田沢湖駅から、「駒ケ岳八合目」へは、路線バス「駒ヶ岳線」でアクセスします。バスはマイカー規制をしているときだけ出ていますが、夏の間は平日もバスが出ており、使いやすいです。
田沢湖駅の目の前にバス停があり、田沢湖駅には、ニューデイズKIOSKやロッカーもあります。KIOSKは24時間営業ではありません。昼休みもありますのでお気をつけて。
朝一番のバスで、駒ヶ岳八合目へ向かいます。「駒ヶ岳登山口」というバス停もありますが、ここで降りないように。「駒ヶ岳八合目」バス停で降ります。片道710円。
ICカードは使えませんが、PayPay使えます。
今のところ、「駒ヶ岳八合目」ではdocomoがギリギリつながります。
「駒ヶ岳八合目」についてからQRコードを読み取るのは大変かもしれないので、支払う直前ぐらいのところまでは進んでおき、支払うだけにしておくと上手く使えます。
平日だったのもあり、朝イチのバスに乗りこんだのは、わたし1人。人が少な過ぎても、熊に会いそうで嫌だなと思っていたところ、「アルパこまくさ」バス停で10人ほど乗ってきて、ほっと安心しました。
最後の20分ほどは、カープが続きます。酔わないよう要注意です。
着きました!「駒ヶ岳八合目」バス停には、駒ヶ岳避難小屋があります。
非常に立派な建物です。
1階には、コインロッカーがあり、テーブルやいすなどもあるので、ここで登山前の身支度ができます。
飲み物の自動販売機はありません。また、売店は、朝イチでのバスの時間帯では開いていませんでしたし、15時くらいには閉まってしまいます。飲み物はしっかり持って出かけた方がよいです。売店では、温かい淹れたてのドリップコーヒーをいただくことができ、ほっと一息つくこともできます。
2階の様子です。残念ながら、今はコロナで宿泊は非常時以外できません。(2023年6月末現在)
もちろん、トイレもあります。
3. 男女岳-横岳 周回コース
標準コースタイム 4時間40分 八合目登山口にトイレ、コインロッカー、売店あり。登山コース途中の阿弥陀池小屋にトイレあり。
田沢湖を眺めながら登り、ムーミン谷でチングルマ、大焼砂でコマクサを堪能できる素晴らしいコース。
ちなみに、わたしは阿弥陀池小屋を通ったあとは、大焼砂に向かい、ムーミン谷へ下りる方が好きなので、このコースをそのようにアレンジしてます。大焼砂からムーミン谷を見下ろして、もうすぐあそこへ行くのかとわくわくするのが好きなのです。また、ムーミン谷から男岳あたりまでが急登なのですが、下るより登る方がわたしは楽だと感じています。
トイレに行ったあとは、避難小屋の中で服や持ち物を整えて、いざ登山口へ。
ムーミン谷には、実はムーミンではなく、熊が住んでいます。
熊鈴は必ずつけましょう。そして、わたしは、いつも家から宿に熊スプレーをゆうパック(陸便)で送っています。飛行機に熊スプレーは乗せられないんですよね。
わたしが今回登ったのは、6月下旬。
阿弥陀池に行く途中、たくさんの花に出会いました。
そして、田沢湖も遠くに見えます。湖面に山が映って綺麗。
木道が見えたら、もう、阿弥陀池はすぐこそ。
阿弥陀池です。池のむこうに見えるのが、阿弥陀池小屋。
トイレもあります。
ペーパーは、ごみ箱へ。
小屋の中のようすです。いつか、泊まってみたいな。
男女岳への階段です。お花が咲いています。
田沢湖も見えて、大満足。
大焼砂までやってきました。下に見えているのが、ムーミン谷。行くのが楽しみ。
コマクサが咲くにはまだ早かったのですが、いくつか咲いていました。もうしばらくすると、この砂の上にコマクサがたくさん咲くようになります。
チングルマが咲いています。
ムーミン谷到着です。
チングルマの花畑に到着し、幸せでしかありません。
かわいいお花たちにかこまれて、大満足な時間を過ごしました。
帰りの道でも、花を愛でながら歩きます。
コース通りに歩いてもいいのですが、今回、天気も良く、自分にもまだまだ余力があったので、五百羅漢経由で、男岳にもまいりました。
田沢湖も綺麗に見えます。
阿弥陀池に戻ってきました。
焼森へ到着。
川も越えて、「駒ヶ岳八合目」へと下ります。
無事に小屋まで帰ってきました。小屋のホワイトボードを見ると、こんなにたくさんのお花が咲いていたそう。
4. まとめ
天気も良く、たくさんの花々にも会えて、大変幸せな一日を過ごしました。
花を愛でながらの登山だったので、コースタイムを大幅にオーバーして下山することとなりました。
絶景の連続なので、時間には余裕を持った方が良いです。実際の花と名前が一致して分かるようになると、また楽しいのだろうなあと思います。
花好きを魅了する秋田駒ケ岳。声を大にして、おすすめだと言えます。ぜひ、楽しんでみてください。