嬉野温泉は、佐賀県嬉野市にある温泉地で、「日本三大美肌の湯」で有名です。その由来は泉質。無色透明の単純温泉ですが、ナトリウムをたっぷり含むまろやかな湯が、まるで化粧水のようで肌に良いといわれています。
福岡からは近いので何度も行ったことがあるのですが、それでもまた行きたいと思えるほど、肌が滑らかになる感覚はたまりません。特に女性に人気があるのもうなずけます。
今回、嬉野温泉を散策しながら、のんびりトロトロ温泉を楽しんでまいりましたので、ご紹介したいと思います。
1. シーボルトの湯 / なんと「草庵よこ長」湯豆腐の出前あります。
ハイカラな建物で、浴場も自然光が差し込み、気持ちの良い温泉です。
6:00~22:00(受付終了:21:30) 定休日 毎月第3水曜日(祝日の場合は、翌日)
隣の川に架かる橋も、いい雰囲気出してます。
中に入ると、鍵のかかる靴箱があります。エメラルドグリーンが映えるロビーが可愛い。温泉の後は、こちらでのんびりテレビ見ながらくつろげます。
気の利くおばちゃんがテキパキ働いていて、入浴チケットはこちらですと早速お声がかかります。
入浴チケットは、大人450円。
この販売機、年間パスポート50000円だとか、出前の「宗庵よこ長の温泉湯どうふ」だとか、気になるもの満載で、おつりを取り忘れてしまいました。しかし、心配ご無用。気の利くおばちゃんが脱衣所まで「お忘れではないですか。」とわざわざ届けてくれました。ありがたい。
まるで高級ホテルに来たのではないかと思うぐらいに、おばちゃん達の目が行き届いていて、その後も掃除したり、忘れ物があれば近くの人に声をかけたりと、働きぶりがすばらしかったです。
ロッカーは100円が後で返却される方式で、こちらもきちんとフロントから声掛けられ済でした。
洗面所には、ドライヤー3つ。パナソニックの令和5年購入のもので新しい。
露天風呂はありませんが、高いところまで窓があるので日差しが柔らかく入り、開放感がありました。
かけ流しではなく循環なのが少し残念ですが、ぬるぬるも感じて、よく温まることができました。地元の方も多く、愛されている公衆浴場なのがよく分かります。
ここの公衆浴場のすごいところは、休憩所が2階にもあって、ゆっくりのんびりできるところ。実は吹き抜けなんです。
こちらは、上からのぞいたところ。
こんなちょいとおしゃれな歴史を感じるスペースがあったり。
ゆっくりとくつろげる場所があったり、マッサージチェアがあったり。
広間の畳には大いびきで寝ているおじさんがいました。
実は、ここ、下の販売機にて食券が売ってありましたが、出前ができるんですよ。漫画「美味しんぼ」で有名な「草庵よこ長の温泉湯豆腐」だけでなく、たくさんの種類があります。すごい!
わたしは今回、ひとりなので身軽ですが、小さなお子様連れの家族とか、ここでご飯食べられるなんて、きっとめちゃくちゃ助かりますよね。嬉野の底力を感じる立ち寄り湯です。
こんな至れり尽くせりの手厚い公共浴場、他にないんじゃないかな。また訪れたいと思う温泉がひとつ増えました。
2. 百年の湯
自慢は百年続く自家源泉。嬉野で自家源泉を持つ唯一の公衆浴場です。
9:00~22:00(受付終了21:30 家族湯は、21:00) 定休日 毎月第4水曜日
嬉野バスセンターから歩いて2分。
泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉、塩化物泉。
入浴券も、食券も、販売機で購入方式です。入浴料大人 平日590円 土日祝690円。
家族風呂も5つあるそうですが、ひとりのわたしは、もちろん大浴場へ。
嬉野名物が味わえる食事処や、もみほぐしの癒し処があります。
もちろん、休憩処もあります。なんと有料個室もあるそうです。
お客さんがけっこういましたので、浴室での写真は控えましたが、広々とした大浴場で、あつ湯、ぬる湯があり、自分の好みで入ることができたのがありがたかったです。
ぬる湯は浅くて、いつまでも浸かっていられる感じでした。
ここでも、ロッカーは、100円返ってくる方式だったのが、何気にうれしい。
洗面所は2つで、ドライヤーは4つありました。
洗面所の水は、お湯にすると源泉が出てくるらしく「飲めません」と書いてありましたが、ぬるぬる温泉を洗面所のお湯でも使用できるなんて嬉しいですよね。
お湯だけで出すと熱湯が出て来て火傷するので注意してくださいとも書いてありました。ここの泉温は97度だそう。確かに要注意です。
お風呂には、馬油シャンプー、コンディショナー、ボディソープが置いてあって、使わせてもらいましたが、使用感が良かったです。洗顔料なども揃っていて、タオルさえあれば、手ぶらでいつでも利用できそうなところがうれしいポイントでした。
3. シーボルトの足湯
無料で入れる足湯です。
シーボルトの湯の近くにあります。
ちょうどよい温度で気持ちが良いです。タオル持参が必要ですが、簡単な座布団のようなものがあるのがうれしい。
4. 嬉野温泉 湯宿広場
無料で入れる足湯と足蒸し湯があります。
「美味しんぼ」に出てくることで有名な「草庵よこ長」の近くにあります。待ち時間に来る人も多いそうです。
こちらが、足蒸し湯です。
膝小僧まで素足にすることが必要ですが、今回スキニーパンツをはいていたので、お試しでちょっと蒸すだけしかできませんでした。洋服を考えておかなきゃいけなかったな。。。
この蓋を開けると、じわっと蒸気が出てきて、見るだけで癒しです。
次は、「あし蒸し湯の達人」になれるべく、洋服を考えておくだけでなく、バスタオルまで用意しておこうかな。いや、重いのでやはり、タオル一択かな。
5. まとめ
コスパのよい温泉浴場や無料の足湯があり、温泉めぐりをすることで、町全体を交流の場、憩いの場にしてほしいとの思いを嬉野から感じることができました。
嬉野温泉はぬるぬるして美肌になれて、湯疲れしにくいお湯だと感じているので、湯めぐりが楽しい温泉地です。
安くて美味しいグルメも楽しめるので、また、湯めぐりをかねて街歩きをしにいこうかと思います。オススメです。
6. おまけ
ちなみに、ここだけの話。お湯だけでいうと、お泊りした「一休荘」のお湯が源泉かけ流しで、一番好きでした。でも、残念ながら、ここは日帰り入浴できないので、ぜひ泊まってみてください。
源泉かけ流しのお湯にこだわって、日帰り温泉を楽しみたいのであれば、「嬉泉館」がおすすめです。自家源泉保有で循環なしの100%天然温泉だそうです。わたしも1度行ったことがありますが、噂にたがわぬ良いお湯でした。