鹿児島県にある指宿温泉「民宿 たかよし」に宿泊してきました。このお宿の温泉は源泉かけ流し。ミネラルたっぷりの塩温泉がある、おもてなしの心あふれるアットホームな宿です。しかも、地元食材を使った手作り感あふれる料理も美味しい。
出迎えてくれるおばあちゃんが世話をしてくれる感じが懐かしく、なんだか子ども時代を思い出させてくれます。
お宿は「指宿駅」から歩いて10分ちょっと。
ここ、「民宿 たかよし」にて、ほっとしながらも心が浄化されるような時間を過ごしてまいりましたので、ここで、ご紹介したいと思います。
1. お部屋
玄関入って、「こんにちはー。」とあいさつすると、おばあちゃんがゆっくり登場。優しい笑顔とともに出迎えてくれました。
玄関には、いきいきしたグリーンがあり、メダカもいて、癒されます。
玄関横のソファでチェックイン。とてもきれいに掃除されていて居心地良いだけでなく、旅行者用に指宿の観光案内パンフレットが置かれているのが、ありがたい。
お部屋に行く前に、浴衣を渡していただきました。浴衣は、「特大・大・中・小・小児用・児童用」とたくさんのサイズがありますが、ちょうどよいものを選んでくださいました。
歯ブラシなどのアメニティや、低反発枕・蕎麦ガラ枕などもここに置いてあります。
歯ブラシはもってきているし、枕も部屋にあるもので十分だったので借りませんでしたが、たまに枕が高すぎて眠れないときがあるんですよね。単純なわたしは、ここに別のまくらがあると思うだけで安心してよく眠れました。
いや、それにしても廊下や階段がピカピカです。きれいにワックスがけがされています。しっかりお手入れされている宿って、ほんと気持ちがいい。
2階にあがってきました。じゃーん。お部屋です。ふつうのお部屋に見えますが、これが居心地が良いように色々と工夫されていて、非常に気持ちよく利用できました。
まず、お布団がすでに置かれているのは、ワンアクションでお布団が敷けるのでうれしい。
そして、開けたままになっていて洋服をかけやすいクローゼット。
鏡のそばに、ドライヤー、化粧品などを置く棚、ごみ箱など、すぐに使えるようにコンパクトにセットされています。ドライヤーはイオニティ。
この日は熱い日だったので、冷やし緑茶の用意。
いや、なんていうか、ちょっとしたことに気が利いてます。ここにこれがあったらいいだろうなとか、使いやすいだろうなとか隅々まで考えて部屋のしつらえをしていることが分かります。
何かを探し回ったりすることなく、リラックスして過ごすことができるお部屋です。
Wi-Fiもあり、ストレスなく繋がりました。
廊下には、温かいお茶の用意もありました。
コーヒー、紅茶。
もちろん、お茶もあります。紙コップか湯呑かも選べるようになっていました。
冷蔵庫、電子レンジがあるのは、山登りのためのおにぎりなどを置いておくのにちょうどよかったです。
洗面所とトイレは共用です。数はあるので、待ち時間に困ることもありませんでした。
紙コップ・綿棒・糸ようじ・うがい塩などが設置してありました。
トイレは、男女別で隣り合っていないところが非常に気に入りました。
2. お風呂
お風呂は1階にあって、貸切風呂が2つ。(大)2~3名用と(小)1名用です。
入浴時間は、PM15時~21時、AM6時~9時となっていました。
ここで嬉しいのが、タオルは脱衣所に設置してあること。部屋からの持ってき忘れもなくて便利です。バスタオルは一人一枚でお願いしたいとの旨が書かれていましたが、ふかふかで気持ちの良いタオルでした。
ボディソープ、シャンプーは設置してありました。
実はわたし、連泊したのですが、お湯に違いがありました。配管工事をしたらしく、なんと泥湯のようなときがあったのです。こんなこともあるのかとラッキーでした。次の朝には、また透明なお湯にもどっていたのですが、どちらにしろ、よく温まる良いお湯でした。広い浴槽ではないのですが、段差があって腰かけるところがあるのが、長く入れて心地よい。
わたしは、1名用ばかりに入っていたのですが、2~3名用の方は、脱衣かごも3つあり、お風呂も広めでした。
3. 夕食
夕食の時間は、18時~、18時半~、19時~の中から選べます。
この夕食が、自家菜園で栽培したお野菜や、新鮮な地元の食材を活用してあって、すこぶる美味しい。
ハガツオは炙りと生が半分半分で、両方楽しめました。ハガツオは、漁獲が少なく鮮度落ちが早いため産地以外ではなかなかお目にかかれないそうで、わたしも食べたのは初めてかも。
歯ごたえのよいラッキョウは新物なので、塩をまぶしておもしをするのではなく、塩水につけるだけでこんなに美味しいのだそう。鰹節をまぶして素材の美味しさを引き出しています。
鹿児島に来たら、絶対に食べて帰りたい揚げたての芋天と野菜天のさつま揚げもちゃんとありました。
地魚カマスの幽庵焼きも、美味しい一品でした。
軟膏煮は、柔らかく煮て甘い味噌で味付けしてあります。煮崩れないよう、弱火で50分も似たそう。
豚しゃぶ鍋はグツグツ煮えたら豚肉をひっくり返し、食べ終わったらご飯を入れ、雑炊でいただきました。
食べきれなかったご飯は、ラップをもらい自家製のゆかりをかけて、おにぎりにしました。市販のものより優しいお味で、美味しかったです。
飲み物メニューは、さすが鹿児島だけあって、焼酎の種類が多い。安すぎるくらいのメニューでびっくりでした。
食事のときには、おばあちゃんがたくさん話しかけてくれました。登山口までの交通手段を気にかけてくれてバスの時刻と一番近いバス停を探してあげると、バス会社までわざわざ電話をしてくれたり、自家製のラッキョウを塩水にたくさん漬けているのを見せてくれたりました。
こんなに気にかけてくれるなんて、まるで本当の孫になったかのような錯覚までおこします。こちらも、おばあちゃんがお皿を下げやすいように、テーブルの端にお皿を重ねておいて、おばあちゃん孝行をしたりと、親切って連鎖するんだなあと思ったり。そして、それを喜んでくれると、さらにこちらも嬉しくなるという親切ループ。
連泊したので、2泊目の夕食の写真も載せておきます。おばあちゃんが、昨日とメニューが違うよと嬉しそうに出してくれました。これが絶品でした。連泊を決めた自分をほめてあげたい。
海の幸がいっぱいです。地ダコのカルパッチョに、豆アジの南蛮漬け。もずくのスープに、鯵の塩焼き。
ハガツオのビンタ。いい出汁が出ていて、すこぶる美味しい。筍が入っていて旬なものを使っているのも、このお宿の料理のよいところ。
家庭料理が食べられて嬉しいと思っていたら、おばあちゃんも、ハガツオの煮たものを夕食に食べていて、本当に家庭料理でした。
4. 朝食
朝食は、7時~、7時半~、8時~の時間から選べました。
朝は和食派なので、大好物なメニューばかりです。
野菜などオクラは農家さんから買っていると言っていました。オクラでお好み焼きを作ると美味しいとおばあちゃんが言っていてびっくりしましたが、オクラは鹿児島の名産なので、安くたくさん手に入るのでそれを使うと言っていました。さすが鹿児島ならではです。福岡では、オクラをそんなもったいない食べ方できません。
温泉宿の温泉卵が、すごく好き。
5. まとめ
温泉よし、お部屋よし、食事よし、接客よしと、非の打ちどころがないお宿でした。
おばあちゃんが、優しいしゃべり方をするので癒されるんですよね。みんな、こんなおばあちゃんいたらなと思いながら、泊まってると思います。
今回、連泊だったのですが、前日に「明日は夕食の時、ぜひ焼酎を飲みたい。」と話していたことを覚えてくれていて、「何飲む?」と嬉しそうに聞いてくれて、山登り後のお酒は美味しかろうと共感してくれてる感じが、この道の接客のプロだなーとも感じました。そうそう、ご飯食べきれなくておにぎりにしたことも覚えてくれていて「山の上で食べた?」とも聞いてくれました。(実際は、待ちきれなくて朝食べちゃったんですけどね。)
いやあ、またあの家庭料理が食べたいし、おばあちゃんに「また来たよ。」って言いたいので、ぜひまたリピートしたいお宿です。おすすめ。
ここ、「民宿たかよし」に泊まる「ひとり山旅モデルコース」も考えてみたので、ぜひご覧ください。